私がモーリス、メッセゲの薬草と出会ったのは30年余り前です。
その頃はまだ、今のようにハーブが一般的でなく、どのように使うかもわからないまま、ある美容室の片隅に積みあげられていました。
その時手渡されたのがモーリス、メッセゲの自伝書で「神は私に薬草と奇跡をさずけた。」でした。
彼は著名なフランス医療エコロジストで、自伝書にかかれている彼の思想とその思想を貫くために出会う困難との闘いに強く魂が動かされ、少ない知識と危うい直観力で、美容室に来られるお客様に販売しておりました。
半年の間に百数十名のお客様の紹介を頂き、遠方からも訪ねて来られるようになったものの人体に対してあまりにも無知だったため偉大な自然からの恵みを上手に役立てることができなくなりました。
そこで、人体を知るためエステティックサロンを開設し内気功を知りました。
(内気功は、人体の気脈のバランスを整える技でかなり弱った身体でも元気をとりもどします。)
ただひたすら手のひらの技を磨きながらたくさんの半健康なかたにめぐりあい、心と身体の密接かかわりを勉強させていただきながら、その間、エッセンシャルオイルの使用法を研究したり、食医学を指導したりで健康と美を追求して26年が経ちました。
この26年間でわかったことは、人体を、小宇宙ととらえた時、「万物はそれぞれの役割で存在している。人体を健康で美しく保つためには、いかにタイミングよくその人にあったものに出会うか」でした。
現代医学も、漢方薬、和漢薬も西洋のハーブも食べものも身体が必要としている時期にタイミングよく合わせることが最も大事なことのようです。
私は、気功を施しながら何度もハーブの必要性を感じておりました。体のだるさを訴えている方に気功を行ってみると体内にかぜの菌が侵入していたり、胃腸炎を起こしているなど・・・・・。なんとかエッセンシャルオイル等でしのいでいましたが、やはり日頃からなんらかのケアをしていなければ、良い結果がでにくいことを感じます。
ハーブ゙は、最も簡易で、安全で、やさしく予防や治癒してくれる療法手段として選びました。
この度、移転と共にハーブをブレンドできるコーナーを設けることができました。
最近はハーブが一つの嗜好品となって、お好きな飲み方で、どなたでも手軽に使用されるようになっております。
これは、とても喜ばしいことです。
最初手がけた時、「西洋のハーブが日本人に合うのだろうか?」ととても心配でした。
しかし、30年の間でメッセゲ氏のハーブは、日本で愛されている緑茶・コーヒー・紅茶等と同じ感覚の嗜好品として定着しています。
それはきっと「美味しい」 「ほっとする」と言った五感に心地よく感じさせるからだと思います。
当店、アンナペレンナでは、更にメッセゲ氏の思いをすこしでも受け継ぎながら体が健やかに保てるようお手伝いできたらと考え、薬草調合に取り組んでまいります。
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